初恋の人へ。




「正直さー。俺、沙良みたいな奴と話さないからさ」

「私、みたいなって?」

「うーん、なんか見た目静かなの」

「あー、私人見知りだから・・・」

「でも、沙良と話せて意外と楽しかった」




私と話せて、楽しかった・・・なんて。

何それ、嬉しすぎるよ。

涙がこぼれそうになるのを必死におさえる。




「私も、琉生くんみたいな人苦手だった、
 なんか怖いし、会話のテンポが合わないし、とにかく話しづらいし」

「なんだそれ、第一印象最悪じゃん」



ほんとに、第一印象は悪かった。

勝手に人の机で寝てるし、

返事が曖昧でどう返したらいいかわかんないし。




「・・・でも」