初恋の人へ。




私達は体育館を出た。

するとなにやら賑やかな音楽が流れ、

後夕祭が始まったことがわかった。



「・・・」



・・・さっきから琉生くんは何も言わないけど。

私の前を歩いていて、
まるでついてこいと言ってるかのよう。



琉生くんが入った場所は
私達、3-1の教室。

3年生の全クラスの展示が並べられている。



「あ、の」

「そういえばさ、」

「あ、先言っていいよ!」

「ん? ああ・・・」


なにやら話し始めようとした琉生くん。

しかし、何か悩んでるようでなかなか口を開かない。