「おはよー!沙良!」


その声を聞いて振り返ると
手を振りながら走ってくる、
葉月(ハヅキ)が見えた。



「葉月、おはよう!」



葉月は小さい頃から仲が良くて、
少し人見知りな私でも
なんでも話せる友達。



「ねぇねぇ、新しいクラス見に行こう!」

「うん! 同じクラスになれるといいね~」



私たちは校門をくぐり、
昇降口前に貼ってある
クラス替えの表を見に行った。