「ん、沙良もなんか取りに来たのか?」

「あ、絵の具を」

「何色?」

「白・・・」

「ほい」



そう言って琉生くんは絵の具を渡してくれた。

なんで、こんなことをするの?

余計な期待をさせないでほしい。



これ以上、何かされないように、と思って

急いで準備室を出ようとしたとき、