初恋の人へ。




「この丘、夜になるとすんげー星が見えんだよ」


琉生くんが連れてきてくれた場所は、
小さな丘だった。



「そうなの? 琉生くんって、いろんな穴場知ってるね」

「まあ、星好きだから」

「そうなんだー」

「昼でも、ここで寝っ転がるの楽しい」



そう言ってごろんと寝っ転がる琉生くん。

その上にストックが乗る。

私も、琉生くんの隣に寝っ転がった。