空には相変わらず綺麗な花火が 次々と打ち上げられる。 好きな人と2人で花火大会なんて、 とても幸せなはずなのに 苦しくて、この微妙な距離感が辛くて。 私の目から涙がこぼれる。 いけない、隣には琉生くんがいるのに。 そう思って必死にこらえる。 琉生くんは気づいていない・・・みたい。 ホッとして胸を撫で下ろす。 この、隣にいるけど 特別な存在じゃない。 それが嫌で。 でも気持ちを伝えるのは怖くて。 どうすればいいの? 私には、待つことしかできない。