初恋の人へ。




「沙良?」

「は、はい?」

「たこ焼き、落ちてるぞ」

「う、嘘!」


琉生くんにそう言われて下を見ると
確かにたこ焼きが地面に転がっていた。


「もう、何やってんだよ」

「・・・すいません」

「ほんと、ほっとけないな」


うう・・・。
何やってんだろう、自分。



「早く食べて、行くぞ」

「え、どこに? 花火上がるまであと1時間くらいあるけど・・・」

「いーから」


そう言って琉生くんは
私のたこ焼きを1つ口に運び、立ち上がった。

私も、最後の1つを食べ終え、琉生くんについていく。