すれ違い様に恋をした―


一方的な一目惚れだった。


髪色が好き。


声が好き。


脚を組む時が好き。


笑顔が一番好き。


彼は偶然にも一つ前の香水をつけてた。


何だか嬉しくて元の香水に戻した。


【友達になって下さい】


今まで生きてきた中で精一杯の勇気…


あれから一年…


すっかり仲良しなあたし達二人。


今じゃ


恋の悩みも聞く…


【お前だから話せる】


───嬉しくない。


神様…


苦しいよ…


どうしてそんなに


楽しそうに彼女の話をするの?