一人の青年の家族が目の前で死んだ。

それは5月の初旬。トラックと彼の車が衝突して、車はほぼ全壊した。それはそれは不運な事故で、相手のトラックの運転手は携帯を触りながらの運転をしていたらしい。
父親と母親はトラックに押し潰されて死んだ。一番後ろの席だった彼と妹は幸い、骨折や、ガラスの破片で擦りむく程度で済んだが、妹も次の日病院で突然容体が急変して亡くなった。

事故の後、彼はすぐに親戚に引き取られた。優しい人たち。広い家。それに同い年の従兄弟もいる。みんな気をかけてくれたり、慰めてくれたが、彼はまだ状況をちゃんと把握していなかったからか、涙は一滴も出なかった。
彼は無邪気で、つらいことや大きな悩みもないわけで、こんなに衝撃的なことは今までになかったのだ。
だから反動が大きかったのだろう。
だが少ししてようやく家族の存在の大きさに気づき、そのときはただ子供のように泣き叫んでいた。

そして今、事故から3ヶ月経った8月。今でも思い出して泣くときもあるが、少しは落ち着いたようだ。まだ完全にではないが、生活の方も少しずつ普段通りに戻っていった。


この時の彼はまだ知らなかった。
あの子に出会うまで。


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長文だーー自分でも読むのしんど笑
書き方とかよくわからん笑

あと青年=彼ですw
わかりにくくてすみませーん(>人<;)