陽子さんは頼み込む。すると、
結時はやれやれという顔で承諾した。

「陽子さん。僕は君を連れて行くよ。
 優香ちゃん君も一緒に行くかい?」

訪ねられる。答えはもちろんYES。

私は過去と、未来どちらに行くのかを
聞こうとしたが、あっという間に過去に
来ていた。


陽子さんは目を輝かせながら
木陰でコソコソしていた。
結時も陽子さんの後ろにいて、
こっちこっちと手招きをしている。

小走りで結時の方へ行く。
するとあたしは石につまずく。


ドテッ。ずいぶん派手に転んでしまった。
はずかしくて立ち上がろうとすると
右足に激痛がはしる。

すると、1人の女の子が私をジーッと見る。
右足をスッと撫でてくれる。

「何するのっ!」とあたしは言う。

すると、
「ニャ?何か悪い事したかニャ?」と
言った。

この子は猫っ子のようだ。

ふと木陰の方を見てみると、
結時が絶望的な顔をしてこっちを見ていた。

すると同時に私の後ろの猫っ子が
叫んだ。