「君が運命の人か」

いやいやいや、誰ですか?!と
思っていると…。

「迎えに行くから待っていてくれ」

迎えに来なくていいと言おうとしたら
電話を切られてしまった…。

トントン。窓を叩く音が聞こえる。

まっ…まさか…。
やはりー!
変なバイクに乗ってきたw

「君でしょ?僕の運命の人、
 高坂 優香さん?」

その人は満面の笑みで私を
ガン見する。

「あの!何で私の名前を?」

ニコッとしながら喋り始める。

「君は僕の運命の人だからね!
 この時計の精だし(*^^*)」

えっ?普通の人じゃないんだ…。
まぁ、あんな所から来たから普通では
無さそうだけど(´ー∀ー`)

見た感じ髪の色はダークブラウン
瞳の色もダークブラウン。
変な人には見えなさそうなんだけでなぁ…

おばあさんが凄いタイミングで
修理室に入ってきた。

「あら?その方は?」

「えっ、えっと…あのぉ…」

少し口ごもっていると…。

「宮本 陽子さんですよね
 高坂さんは僕の運命の人ですよ」

えっ?という顔をしていた陽子さん
という方。

ちょっと待て。
この変な奴、陽子さんにまで
誤解を招いてるぞ…。