そんな考えにたどり着いた時、同時にたくさんの出来事を後悔した。
今まで生きてきた13年間の思い出が頭の中を過る。
きっと走馬灯とはこういう事を言うのだろう。
沢山の思い出が昔の映画のフィルムのようにガラガラと音を立て流れていく中、真新しい記憶は私の脳内にへばり付き、離れない。
その記憶は昨日のもので、どこかトゲトゲしさを感じるもの。
それもそのはず、私は昨日幼なじみと喧嘩をしていた。
へばり付いて流れていかない記憶はそれだけだった。
……ああ、死ぬと分かっていたなら、私は海斗(かいと)と喧嘩なんてしなかったのに。
そんな言葉が心の中を支配する。
いつもなら私から謝るなんて事はしないけど、ってか意地を張っちゃうから出来ないだけだけど……でも、それでも謝ったと思う。
謝って、仲直りして、それから、それから……。
ずっと伝えられなかった気持ちだって、伝えたのに。
それももう叶わないのーー?