【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~

まりあと清良は膝を折り、女の子と目線を合わせる。


「お姉ちゃん安城まりあって言うの。」

「お姉さんは西尾清良。この頭が銀色の人は岡崎瑛。」

「あなたのお名前、教えてくれる?」


まりあが微笑みかけながら話しかけると、女の子は幾分かほっとしたように、表情を和らげた。
頭が銀色とだけ紹介された瑛は、溜め息を吐きたい気分だったが、相手が清良だと分が悪いように思えてやめた。


「おおつかみずきです。さんさいです。」

「「かわいい!!」」


まりあと清良が褒めると、みずきと名乗った3歳の女の子は、照れくさそうに笑う。
オーランドはきちんと名前を言えたみずきの頭を優しく撫でる。
まるで兄か父のような気分で誇らしかった。

「みずきちゃんはお父さんと来たんやって。」

「お父さんだけ?お母さんは??」

「おかあさんはおとうとのかずくんとおるすばんです。おとうさんは……おとーさん……は。」

父親の事を思い出すと、まだ不安なのだろう。
半分泣きかけたみずきを、すかさずオーランドが抱き上げてなだめる。

「大丈夫やって。兄ちゃん見つけたる言うたやろ?」

こうやってあやしながら、ここまで連れてきたのだろう。
まるで本当の兄妹のように、みずきはオーランドに懐いていた。