清良は何やら携帯を操作し、求める画像が出ると、瑞希の顔の横に並べてオーランドに見せた。


「ほら、堂本○一。」


確かに似ている

が。


「75点。」


微妙な点数を素直に言えば、気持ち良くスパーンと学園祭のしおりで殴られた。

「ねぇ、そんなことより、学園祭本部へ連れて行ってあげたほうが…」

まるでリスのようにじゃがバターを頬張る瑞希を囲みながら、まりあが提案してみるも、ヒートアップし始めた二人には届かない。

「まりあおねえちゃん、ごちそうさまでした!」

両手を合わせてごちそうさまをする瑞希に返事をして、まりあはどうしたものかと考える。

瑞希の親も探しているだろう。
もしかしたら、そろそろ放送が入るかもしれない。

まさか瑞希が居なくなったことに、今まで気付いていなかったとは、誰も思わなかった。