1月9日
実力テスト。
このテストで志望校に行けるかどうかぎ決まると担任が言っていた。
席が名簿順だったので、片岡さんと一時的に離れた。昨日は面白かったので残念だ。
1月10日
先日のテストが返ってくるらしい。
早いな、先生たちも気合いが入ってるのだろう。
「昨日のテストを返します」
先生のその一言でクラスは騒ぐ。
気持ちはわかるけど、そんな声に出す必要もないと思う。そんな私の表情筋は動かない。
私も無言。
片岡さんも無言。
返却された答案を見つめていた。
まあまあ、か?などと感想を述べていたら、先日のメモ用紙を見せるかのように片岡さんが自分の答案用紙を置いた。
…うん、平均点だな。
睨まれてるのがわかったけど、まぁ気にしない。
やっぱり私も見せるべきかと己の答案用紙も同じように置く。
次の瞬間、めちゃくちゃ睨まれてしまった。一瞬怯んだ。
彼の顔を恐る恐る見ても睨みは止まない。やっぱりテストの点見せたのが悪かったんだろうな…。
「あの」
「べ、勉強…教えてくれ」
「あ、うん。わかった」
珍しく私から話しかけたのに。レアなのに。遮られてしまった。でも、片岡さんに頼み事をされる方がレアだと気づけば悪い気はしなかった。
余分なことは話さない分、
表情や視線を探ろうとする。
…それは互いに言えることか。
最も、私の感情が顔に出ているかは謎だけれども。
