1月7日。
中学三年生の私、篠森 霧(しのもり きり)。
冬休みも終わり残り少ない学校生活が再びスタートしました。



久々の学校のせいか、クラスが騒々しい。受験が近づくにつれ、こんな雰囲気も薄れていくのだろうか。そんなことを考えながら席についた。



「あけましておめでとう。
今年も張り切って頑張ろうな」



今は学活の時間だ。学活だなんて言うのは少し子供っぽいとは思うのだけれども事実学活と呼ばれているのだから仕方がない。担任が新年の挨拶をしていた。
そして、私にとっては最悪の、爆弾発言を耳にすることになってしまった。



「先生としてはお前たちに気持ちを切り替えて頑張ってもらいたい。
だから、席替えを行う」



私の性格上、表情には表れないけれど内心荒れ狂っていた。
私は無口なタイプで常に真顔。
そんな私がこの活発なクラスに馴染めるわけがなく…まあ、後は察せるだろう。




そんな私の隣の席になったのは、柄の悪い方でした。