ありがとう、そしてごめん…

『その話し合いした日から、アイツは喋りかけて来やんくなった。

荒れて、喧嘩は毎日やるようになった…。アイツは、いつも悲しい顔しながら喧嘩しとった…。
だからアイツの事、忘れられやんの。…ううん、忘れたアカンの…』

秋斗「由華、それはちゃうぞ。
確かに、信じてもらえやんだのは、悲しかったやろーけど。…多分、そいつはもぉ怒ってねぇぞ。」

『……………』

秋斗「だって、お前の事大事にしてくれとった奴が、お前の事悲しませるような事せんやろ?」

『……っ‼︎』


確かに……

アイツが、そんな事するはずない…


秋斗「だから、お前が作り笑いする必要なんてねぇんや」

悲しそうな顔をして言う


そこまで気付いとんのや…


『秋斗…。もぉ一つは、親の事なんやけど…。ウチの親は、ウチの事いらんって思っとる。
…だって、何かと理由をつけて、毎日怒るし…褒められた事ない。
怒る時は散々怒って、ウチが褒められるような事しても褒めやん。
もぉ、ウチ頭おかしなりそぉや。ストレスのせいで、体調がおかしい…』

秋斗「そぉか。お前、色んなもん背負っとったんやな…」

『な…んで、秋斗が…泣くん?』

秋斗の目から涙が流れている

秋斗「お前の事知れた嬉しさと、お前のツラさ考えたら、つい…」

涙を拭いながら言う


秋斗、ありがとぉ…


『秋斗、聞いてくれてありがとぉ』

精一杯笑って言った

秋斗「今は笑うな、泣け。こっち来い」

秋斗が、両手を広げて待っている

ボスッー

秋斗「うおっ!」

ウチは、勢いよく抱きついた

『…………っく!』

ウチは秋斗の腕の中で、泣いた







涙が枯れるくらい、泣いた






ウチが泣いてる間、秋斗はずっと抱きし めて、一緒に泣いてくれた。






ありがとぉ、秋斗…