閉鎖病院

「美樹、どこにいるの!!」




走る足を止めた。




「寒い・・・」




手を口にかぶせ息で手を温めた。




さっきの場所は寒くなかったのに、ここはクーラーが入ってると思えるくらい寒い。 
 




背中がゾクゾクする。 





何だか気味が悪いな・・・




そう私は思い、クルッと後ろを向いた。





シクシク・・・




小さい子が啜り泣く声が聞こえた。