閉鎖病院

「ううん」



美樹はこっちを向いて首を振った。




「ないって」




「そっか・・・何かあったら、電話しろよ」




「う、うん」



私は、電話を切った。



「よかったじゃん」




「何が?」




「織田君と話せて」



「うん」



多分私の頬は赤いと思う。