金の砂漠に舞落ちた

ひとかけらの羽根が泣きました

「星のもとへ帰してよ」

冷たいつめたい星でした

宇宙のどこの星よりも

蒼くてつめたい星でした

そこにはなにもありません

大きな樹だって かわいいお花だってありません

いつもみんなを照らす太陽も

ぷいとそっぽを向いてます

だーれもその星には近づきません

わたしはさみしそうな羽根に言いました

「こっちのがきっといいよ」

羽根はめそめそ泣いてます

わたしがやさしく包もうとすると

羽根はついっと逃げました

そうして大きな夜空を見上げ

目にいっぱい涙を浮かべて言いました

「あっちのがいいんだよ」

小さいちいさい羽根は

いつまでもいつまでも

夜空を見上げていました