妖精と彼女【完】






「えっ、ちょっと待って?つまり……悠のことを好きって言ってくる人がいるけど、近くにいても一向に触れてこない。だから、本当に悠のことが好きなのか分からなくて困ってる………ってこと?」






彩音は、悠の突然の相談内容に驚きながらも情報をまとめようとした。


悠は、まさか彩音が全部を復唱してくるとは思っておらず、恥ずかしさを感じながらも肯定した。





「う、うん。だってヤマさんが好きな人には触れたいって…」





「いや、そこはヤマさんは良いから。ってゆうか、ヤマさんが言うことって半分本当で半分くらい適当なウソだから、そんな真剣に信じるのやめてもらって良い?」





彩音はさりげなく、あたしの尊敬する飛び出す刑事の名主人公、ヤマさんを否定した。

さすがにヤマさんを否定されるのは我慢できなくて……





「いや!ヤマさんの言ってることって本当なんだって!深くて分かりにくいだけな時があるだけで…」





「いや、その深くて分かりにくい時に適当なウソついてんだって!」






彩音は本気の目でそう言い切った。
たぶん日常的にヤマさんをそういう目で見ているんだろう……。
……悲しい。