妖精と彼女【完】








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「ねぇ、そこまで言っといて何でもないって、ありえないでしょ。何があったの?」





彩音は、怪訝そうな顔をあたしに向け問い詰める。
なんとなく気まずいし、なんか恥ずかしい気もするし、出来ればこんな話を彩音にしたくない。





あたしがしどろもどろしている間に、堪えられなくなったのか、彩音が屋上の手すりを力いっぱい殴った。




ガァァン!という力強い手すりの悲鳴に、あたしも身の危険を感じとる。





……これは、やばいぞ……。








「悠?……言わないと今日帰さないから。」





「………ハイ。」







あたしは、トウの名前は出さずにその質問をした全ての経緯を彩音に話した。





話を聞き終わった彩音は、自分から聞いたくせにいまいち理解できていなかったみたいだけど。