妖精と彼女【完】







その様子を見て、トウはあたしがトウの言葉を待っていたことに気付いたらしい。





「あ…ごめん!悠ちゃんっ!寝てて良いからね」





「…気にしなくて良いよ」






そう返事をしたものの…トウの表情は暗い。
…何か、悩みとかがあるんだろうか?





あたしも、熱があって頭の回転が悪いしボーッとするものの…心配になった。




トウはしばらく、何か考えていたみたいだったけど…ようやく口を開いた。






「…ね、目を閉じて?」







それは、あたしにとって予想外なものだったけど。





「……はぁ?」









「悠ちゃんが、目を閉じてくれたら…俺、話したいことがあるんだ。」





なんか腑に落ちなかったけど、さっきのトウの暗い顔を思い出すと…お願いを聞いてあげても良いかなと思えた。





そっと、目を閉じた。




トウがそれを見たんだろう、フッと笑う気配がした。






「……ありがとう。」