妖精と彼女【完】







そんな非常識な存在でも、トウはあたしよりもすごく人間らしいと思う。
自分のことや、やりたいことを理解していて前向き。





まぁ、それにいつも付き合わされてるあたしの身で言えば……非常識だし、話聞かないし、うっとおしいし……ウザい。
あと空気が読めない。






「ねーねー、お祭り行かないのー?」





ほら、人が考え事してるのに話しかけてくる。
なんだかんだでペースを乱される。






ふとトウを見ると、楽しそうな顔でこちらを見ている。
…もしかしたら、お祭りに行きたいのかもしれないと思った。






「…トウ、お祭り行きたいの?」






てっきり元気のいい肯定の返事が返ってくると思っていたけど、それは違った。





「……俺は良いや。人混みニガテだから……」





少し寂しそうな笑顔を浮かべ、トウは否定した。





「……意外。お祭りとか好きそうなのに。」




そう言っても、トウは笑うだけだった。