浮いた話は一切ないけれど、あたしは文句なしに充実した毎日を過ごしているから問題ない。
(と言い張ると見栄をはってると思われるから複雑……。)
結局、あたしはもう恋愛出来そうにないから、彼が願ってくれたように、誰かと幸せにはなれそうにない。
だけど、愛する銭湯のことで一生懸命仕事が出来て、毎日が幸せ。
毎日を慌ただしく過ごして、年を重ねていく中で……ふと思うことがある。
それは、あの日の彼の言葉。
流れていく日々で、変わらないものなんてない。
あの時彼が言っていたことが、今なら分かる気がする。
でも、だからこそ彼に伝えたい。
あたしの、あなたへの気持ちは変わらないと。
銭湯がある限り、あたしとあなたは繋がっていると。
「大丈夫だよ。あたしは、あなたが思ってる以上に……
あなたを、愛してるから。」
それは、いつかの遠い日の約束……
いつか、あなたにまた会える日まで。
「あなたが、あたしを幸せにしてくれるんでしょう?」
【妖精と彼女】〜完〜



