妖精と彼女【完】







あの後、あたしはひたすら建築の勉強をした。



資格を取って建築士になり、実家の銭湯の改装をしたり、大好きな銭湯を盛り返したいと出来ることは色々やった。


おかげさまで、うちの銭湯は大ブームが起きることとなった…。








普通の建築の依頼もあったりして、仕事人間としてバリバリ働く毎日の中で、誰とも恋愛をすることはなかった。






あれから、20年の月日が経った。
あたしも、もうアラフォー…
未婚、彼氏なし。

周りから言わせれば「ヤバい」「早く結婚しろ」だのと言われるのは分かっている。







周囲から焚き付けられて、色々な合コンやお見合いパーティーに参加させられたけれど……
やっぱりダメだった。




彼のような明るさ、ウザさ、刹那に見せる憂い。
どんな男性を見ても、彼と比べてしまう。そして、即お断り。





昔はトウがウザかっただけのハズなのに……。
こんなにも自分が変わるなんて、あたし自身でも意外だった。







結局、あたしに彼氏やら結婚は無理だと判断した。


でも、愛は結婚して子どもも出来た。
あたしも甥っ子姪っ子を自分の子どものように可愛がってます!!!!