「こんなこと言うの初めてだけど、俺は悠ちゃんが俺のことを好きにならなくたって…俺は、悠ちゃんのことを好きでいられるんだ。」
ニコニコと微笑むトウを見て、あたしはほのかに焦りを感じた。
「最後に俺のせいで怪我させちゃったけど、あの時悠ちゃんを守れて嬉しかった。……ずっと、大好きだよ。」
その表情から、見て伝わる。
彼は、本気の目だった。
これが、彼の別れの言葉なのだと気付いた。
あたしは、彼になにを伝えるべきなのか……
「………」
気持ちを言葉にするのには、ためらいがあった。
でも、今伝えなければきっと二度と伝わらない。そう覚悟した。
ギュッと拳を握った。
「……あたしも、トウのことが好き。」
「………え…?」
トウがパチパチとまばたきする。
せっかくの告白なのに、トウはいまいち言葉を理解できていないらしい。



