妖精と彼女【完】










そして、運命の日。
日曜日。







「悠ちゃん、お仕事お疲れ様!」






ニコニコして家の前でトウと待ち合わせ。
銭湯の掃除が終わって、着替えて家を出た時にはもうトウは待っていた。






「あ…ごめん、待った?」






「ううん!今来たとこ!」






「………。」







それはさすがに、絶対嘘だと思った。
でも、面倒だし放置しておいた。





もうトウの頭の中は切り替わっているらしく、あたしの頭からつま先までを見つめた。





「うわー、悠ちゃん今日の洋服似合ってるねー!可愛い」






そして屈託のない笑顔で褒められ、あたしは戸惑う。


でも、服装もかなり迷ったから褒めてもらえて嬉しい。






「…あれ?でも……今日バッグは?」




「え…?」






持ってくるはずだったバッグがない。
…玄関?それとも自室かな…?






「あー…忘れたみたい。取ってくるからちょっと待ってて。」






「分かったー」