妖精と彼女【完】










そして、ついに待ちに待った夏休み…。
こんなに夏休みが楽しみだと思ったことはなかったと思う。







今週末の日曜日、ついに花火大会が迫っていた。







大学に入ってから特にトウは、あたしの部屋にくるタイミングに気を遣ってくれていた。


しかし、花火が楽しみすぎてテンションがヤバいからなのか、今週に至っては毎日部屋にやってくる。






まぁ、会いたくないわけじゃないし嬉しい…と言えば嬉しいんだけど…。
あたしは大事なことを忘れていた。








「ねーねー悠ちゃん! 花火って何色のがあるのかなー!」






「…………」





「ねー悠ちゃーん、花火上げるのって資格がいるって本当??」







……そういえば、ものすごいウザい奴だったな…という大事なことを忘れていた。


そして、あたしの返事なんてなくたって、全く落ち込んだりしないメンタルの強い奴だってことも。






それでも、






「ぷぷー!楽しみだなー!だって悠ちゃんとデートー♪」