「進展っていうか……夏休みに遊びに行く約束はした。」
「はぁ?……え、夏休み?すごい先じゃん」
「いや…そうなんだけど……。あたし、今まで家の手伝いばっかりで遊ぶ場所知らないし夏休みまでに知っとこうかと…。」
「えっ?悠が行き先決めないとダメってこと?彼に行き先とかリードしてもらえば良いだけじゃない。」
相手が世間知らずな妖精なことまでは知らない彩音は、すごく不審そうな顔をする。
もうオムライスは食べ終わったらしく、じっとあたしを見つめている。
「いや…えっと、お互い遊ぶ場所をあんまり知らないから…」
「あー、そういうこと?」
あたしの苦し紛れの理由でも、彩音は納得したらしい。
そして彩音は可愛らしい頷くと、嬉しそうに笑った。
「よっし、分かった!私がアドバイスしてあげましょ!」
「え…えぇ?」
頼んでもいないのに、彩音は勝手に唸り出して指折り候補を挙げてくれた。
「うーん、そうねー…遊びに行く場所に関しては…夏休みだし海とか、お祭りとか花火とかどう?あとはスタンダードに映画館とかー……」
彩音が候補を挙げてくれたものの中に、一つ気になるものがあった。
「…花火……」
あたしが反応を返すと、彩音は嬉しそうに頷いた。



