「ねぇ、悠ちゃん。ずっと忙しそうだったから言わなかったんだけど…俺の話、しても良いかな?」
「………え、…」
トウはニコニコしているものの、口調は有無を言わせないものだった。
普段のヘラッとしている雰囲気がなくなり、ピリッとした緊張感のようなものが走る。
まるで別人のようだった。
トウは、あたしのすぐ近くまでやってきた。
すぐ近くと行っても1メートルくらいは離れている。決して、触れない距離。
「俺ね…もう、あんまり時間がないかもしれない。」
「……え?」
驚きのあまり、ポカンと口が開いた。
あたしの反応を見て、トウは気まずそうに視線を伏せた。
「妖精にもね、同じところにいられる妖精と…いられない妖精ってのがいてね?実は、俺は後者なんだ。」
「……は?」
「だから…このまま一緒にいれても、悠ちゃんがハタチになるまでくらいだと思う。」
「……………」
「……悠ちゃん、リアクション薄いね。」
あたしは、リアクションが薄いんじゃない。驚いてて反応をし損ねただけ。



