愛はそれ以上話すことはなく、あたしの前をスタスタと歩いている。
会話も途切れてしまった。
背後から様子を窺う限り、怒って会話を終了させたわけでもなさそうに見える。
「「……………。」」
愛は、その真意を喋ることはなかったけれど…なんとなく分かる。
愛が深く言及してこないのはきっと、言わなくてもあたし自身が理解していると分かっているからだ。
確かに、トウの告白をそのままにしておくのは悪いと思う。
それはそう思う。
放置いくない!
それは、思ってるんだけど………。
そんなことを考えている間に、どれくらいの時間がたったのか……。
そんなに長い時間ではなかったと思うけど、目的のお店に着いたらしい。
「……姉さん。」
「え……?へぶっっっ!!」
店に無事着いたらしい。
愛はあたしに声もかけずに突然足を止め、ずっと愛の真後ろを歩いていたあたしは愛の背中に激突した。
あたしの間抜けな声と、背中にぶつかった衝撃にさすがの愛も驚いたらしい。
風が生まれそうなくらいのスピードと、ものすごい勢いであたしの方を向いた。



