「また、会えるのを楽しみにして
おります。優花お嬢様」

『さようなら』

私は水瀬財閥の令嬢
お父さんはそこの社長
お母さんは副社長

だから 優花お嬢様


お嬢様なんて言われたくない!
中学生になってからそう呼ばれるのが嫌いになった

理由は
私が水瀬財閥の令嬢であるがために
うわべだけの関係
親友 友達もいない


学校生活の中で楽しかった事は無い



そんなことはもうどうでもいい

なぜなら



今日からアメリカに住むことになった
しかも両親と一緒に!

この上なくありがたき幸せ
私が3歳の頃から両親はアメリカに
住んでいたから 一緒に住んだという
記憶は無い


理由は分からないけど

先週急にアメリカに来いと言われて
入学して1週間しか経っていない
高校を辞めて
アメリカに

本当は高校に通わなくていいんだけど
飛び級でもう大学は卒業している


高校でも
媚びてくるやつがいたので
突然だけど嬉しい!



ってな感じで今は飛行機に乗る途中


てか一人って緊張する〜
今まで執事と一緒に乗ってたから
一人は初めて

13時間とかつまんないじゃん
まぁ仕方ない



年に3回は行ったり来たりするけど
やっぱり寂しい



窓側だー!

ってか頼んだから
窓側って当たり前じゃん


荷物を置いて
席に座る

ちょっと今日は
人少ないかも

隣に座る人いないんじゃないかな


と思っていたら
隣に同い年くらいの男の子?が
座った


そしたら
急に日本語で話しかけてきた
日本とかアメリカについて
他愛のない話をした



その子と話していると
5歳の時に会った男の子と
似ているような気がした



長い間話して
今頃だけど自己紹介をした

最初に私が紹介した

『私は水瀬 優花 15歳』

少し彼が驚いた顔をした

「僕はアダム エヴァンス
僕も15歳だよ」