「黒澤くんが恋愛初心者かどうかはわかんないじゃんか!」





勝手に決めつけるとは!
でもあの感じだと初心者かもなぁ〜





「いや、あの照れる感じとかメルアドの聞き方とか絶対、あんまり恋愛したことないね」





自信満々で言う結衣ちゃん
確かにめっちゃ動揺してたな〜





「てか、もう少しでチャイムなるよー
1時間目はじまっちゃう!」





さりげなーく恋バナから話変えてみた





「え、まじ!?やばいじゃん!」





さすが素直な結衣ちゃんですね!





教室につくとなんと1時間目はあたしの大っ嫌いな数学だった…
ちょっとくらい遅くくればよかった〜…





「お、1時間目数学じゃーん!
ラッキー」





なんと結衣ちゃんは数学が好きなのだ
ありえない…
うちのクラスの先生は全員そろうとチャイムがなる前でも授業を始めてしまうなんだか適当な先生である





「お、全員そろったな、授業始めるぞ」




先生の一声でやっぱり授業が始まってしまった










「うー…わからん」





「えーまだわかんないの!?
花梨って頭良さそうに見えて意外とバカなんだね!」





結衣ちゃん厳しすぎます…
今日は運が悪いことに数学の宿題が大量にでてしまったので放課後、結衣ちゃんの家で勉強してるのです





「そんなこと言われても〜…」





「あ、そうだ!黒澤に聞いてみれば?」




「結衣ちゃん何言ってんの。バカ?」





「花梨にバカって言われたくないわ〜…
ほらスマホだして!!」





なんでそんなこと聞かなきゃいけないんだよー!?
と思いつつもちょっと喋ってみたいからしぶしぶスマホをカバンからだす





「はい、聞く!」





「はいはい…」





数学の宿題の写真をまずは撮る





(写真)
【この問題わかる??】





「これでイイ?」





結衣ちゃんに文章の内容を見せる





「あんた初LINEで絵文字もなんもナシ!?それでも女子か!」





えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
なんかすごい言われようだなぁ





「うーん…」





ポチポチと打ち直すあたし
それをガン見する結衣ちゃん





(写真)
【黒澤くんこの問題わかる?(。-_-。)】





「どうよ!」





ドヤ顔をするあたし
それを微妙な目で見る結衣ちゃん





「なんか微妙な顔文字だね…まぁイイか、よし送信ボタンを押すのだぁー!」





よし送信!