「あっ。東堂、英語のノートみせて?」


給食時間─


アタシの隣の席の男子・・・



香椎 陽が言ってきた。


「きゃははっ!!」


アタシは女子と話してたから。




『えっ??』

と聞き返す。



「だから。“英語のノート、貸して??”」


「あ、きゃははっ。あ。うん」



『はい』



「ありがと」


陽の小さな声は聞こえなかった。