なんだろう、この違和感。






返事をしなきゃ。






あたしの返事を待ってる。





水分を取ってればよかった。








緊張して喉が渇いてる。






「…よろしくね。」






かすれた声しかでなかったけど、イケメンには充分聞こえたようだった。








「…ねぇ。」不意に呼ばれて、ビクッとしてしまった。









「…あ、あたし?」









ゆっくりと振り向くと、








茶髪のイケメンが満足気に微笑んでいた。









「…僕、瑠宇。瑠宇って呼んで。茶髪のイケメンなんて長すぎるでしょ。」









クスクスと笑うその姿に、おもわず戦慄した。











なんで考えてることが分かったの?










瑠宇に便乗して黒髪のイケメンも












「じゃ、俺も葵って呼んで。」






あたしに笑顔を向けた。








完璧すぎる笑顔にあたしは恐怖を感じた。