「んじゃ、席は…お、天崎の両隣空いてるな。




お前ら分からねぇとこあったら、あいつに全部聞きな。」






若頭がとんでもない事を言うから、女子の羨望の眼差しが痛いほどに突き刺さる。







やめて欲しい。困るんだけど。






イケメンなんて、関わりたくない人種1位だよ‼︎‼︎







イケメンがどんどん近づいて来る。








二人はあたしの両隣の席に座る。









「よろしくね、天崎…雫音、さん?」








黒髪のイケメンが、あたしに向かって微笑む。








反射的に、顔を見てしまう。








違和感を感じた。









あたしの直感がざわざわと騒ぎだす。