【雫音side】






瑠宇に電話かけてきたの誰だろ。













すごい、嫌そうな顔してた。













そんなに、嫌いな人だったのかな。













それにしても、ここの家、ってか屋敷?広いなぁー。













長い廊下を1人で歩いていると心細くなる。













あたし、なんか平気になったかも。














今、何時だろ。












げっ、もう7時!?













帰らないと。ママ達が心配する。









「それは、なりません。









ここにいてもらいます。」














急に後ろから声がして、ビクッとなる。













「り、燐さんか。ビックリした…。











…え?それってどーゆー意味?」












「すみません、失礼します。」








燐さんが、ありえないスピードであたしに近づいた。












何かが、首にあたる。










燐さんの手だ。











次の瞬間、首筋にバチバチッと電流が流れた。














「すみません、全ては我が一族のためー…」











あたしの意識はそこで途切れた。