バケモノなんて、思えなかった。










欲にまみれた人間よりも、











素直な事を口に出して、












「悲しい」と泣いた、
















瑠宇のほうがずっと人間らしいと思った。














あたしは、変わったのかもしれない。











関わりたくなかったはずなのに。












怖いと思っていたのに。













前より、好きだと思えた。

















あたしが嫌いな人間より、












ずっと好きだと思った。