重いまぶたをこすりながら階段を下りようとすると弟の裕太-ゆうた-が部屋からでてきた。 「裕、おはよっ」 と、私がいうと柔らかい笑顔で 「ん、はよ。」 と返してくれた。 昔から、私が姉だがママや友達に 「裕太(くん)のほうがしっかりしてるし本当は美留が妹なんじゃない?」 と言われるが、私もそう思う。 裕は誰にでも優しいし、私が困ったときいつも助けてくれる。 だから、裕のことお兄ちゃんみたいに思ってる。