何年前やったけ?

もうすぐ4年やな。




『付き合ってなぁ〜』

あの時はまだワルガキで幼さばかりが目立つ俺やった。
好きか嫌いかで言えば好き。そんだけの相手やった。ほんまそれだけやったんや。


おまえはほんま可愛かったな。


とある田舎でも都会でもない街の小さな恋話。


よくどこの街でもある軟派スポット。
狙いは中の上辺りで軽めのノリで巻髪。
まあいえば、そこらのキャバ嬢。

なかなかひかっかからへん。

夜中の3時もなり明日の仕事も考えはじめる。

『帰るかぁ』

諦めて俺はまだまだハヤル車たちの間をすり抜けた。

帰りながら、仕事が嫌で休む理由を考えた。

信号が赤だ。

眠気を誤魔化すようにブレーキを早めに踏む。

連れは横で熟睡。


横断歩道に渡る人影がある。

『ラッキー女や』

しかも可愛かった。念のためタイプがあるから、俺にしてはってこと。

クラクションを鳴らす。

振り向いた。

手を振る。

振り返した!

直ぐ様、交通上の法律など無視して、女に近ずいた。

『なにしとん』

『仕事がえり…』

『こんな時間に?キャバなん?』

『ちゃうちゃう!』

じゃあ何やねん?