私は陽菜ちゃんの勧めで、一年間で卒業出来るフラワーデザイン造形科を受験してその資格を取った。
フラワーデザイン三級や装飾技能士三級の資格が与えられるのだ。
これは花屋さんで働くためにどうして必要な資格だったのだ。
そう……
私の夢はやはりお花屋さん。
何時か自分で栽培した花でお店をいっぱいにすることだった。
子供のころから描いていた夢は陽菜ちゃんの助言により開花しようとしていたのだった。
陽菜ちゃんは農業短期大学を卒業して花屋さんお勤めが決まっていた。
だから私も小さな時からの夢を叶えたいと思ったんだ。
陽菜ちゃんの側で……
陽菜ちゃんは農業短期大学を卒業後、新宿にある花屋さんに勤めていると言った。
彼との出逢いがペンステモンと言う花の咲いている花壇の前で、その時に告られたそうだ。
『あなたに見とれています』
それはペンステモンの花言葉はだったのだ。
和名つりがねやなぎ。
英国風ガーデンには欠かせない花だそうだ。
陽菜ちゃんは結婚したいと思い続けていた人を亡くしていた。
事故に巻き込まれたらしいんだ。
あまりに衝撃的でそれ以上聞けなかった。
記念日に贈られるはずだったダイアの指環が胸元で輝いていた。
陽菜ちゃんは悲しみを乗り越え……
ううん、そんなに簡単に言っちゃいけないな。
陽菜ちゃんは必死に耐えて、少しずつ落ち着きを取り戻してきたんだ。
凄い凄い努力だと思ったんだ。
私が憧れている高校時代の後輩も、中学に入る直前に母親を亡くしている。
彼をずっと見つめてきたから陽菜ちゃんの悲しみが解る。
だから私は陽菜ちゃんが好き。
健気に頑張る陽菜ちゃんが好き。
先週は陽菜ちゃんの地元の花の祭典に出掛けた。
その後で陽菜ちゃんがルームシェアを考えた経緯を詳しく教えてくれたんだ。
でも、それを聞いて笑っちゃった。
『姉ちゃんはドンクサイし、アホみたいにお人好しだから都会で一人暮らししたら絶対に騙されるに決まってる』
って二歳年下の弟さんに言われたそうだ。
アパートか? マンションか? 一戸建てか?
一人暮らしか? ルームシェアか?
ずっとそのことばかり考えていたようだ。
だから私思わず言ってしまったらしいのだ。
『一緒にルームシェアしない?』
って――
フラワーデザイン三級や装飾技能士三級の資格が与えられるのだ。
これは花屋さんで働くためにどうして必要な資格だったのだ。
そう……
私の夢はやはりお花屋さん。
何時か自分で栽培した花でお店をいっぱいにすることだった。
子供のころから描いていた夢は陽菜ちゃんの助言により開花しようとしていたのだった。
陽菜ちゃんは農業短期大学を卒業して花屋さんお勤めが決まっていた。
だから私も小さな時からの夢を叶えたいと思ったんだ。
陽菜ちゃんの側で……
陽菜ちゃんは農業短期大学を卒業後、新宿にある花屋さんに勤めていると言った。
彼との出逢いがペンステモンと言う花の咲いている花壇の前で、その時に告られたそうだ。
『あなたに見とれています』
それはペンステモンの花言葉はだったのだ。
和名つりがねやなぎ。
英国風ガーデンには欠かせない花だそうだ。
陽菜ちゃんは結婚したいと思い続けていた人を亡くしていた。
事故に巻き込まれたらしいんだ。
あまりに衝撃的でそれ以上聞けなかった。
記念日に贈られるはずだったダイアの指環が胸元で輝いていた。
陽菜ちゃんは悲しみを乗り越え……
ううん、そんなに簡単に言っちゃいけないな。
陽菜ちゃんは必死に耐えて、少しずつ落ち着きを取り戻してきたんだ。
凄い凄い努力だと思ったんだ。
私が憧れている高校時代の後輩も、中学に入る直前に母親を亡くしている。
彼をずっと見つめてきたから陽菜ちゃんの悲しみが解る。
だから私は陽菜ちゃんが好き。
健気に頑張る陽菜ちゃんが好き。
先週は陽菜ちゃんの地元の花の祭典に出掛けた。
その後で陽菜ちゃんがルームシェアを考えた経緯を詳しく教えてくれたんだ。
でも、それを聞いて笑っちゃった。
『姉ちゃんはドンクサイし、アホみたいにお人好しだから都会で一人暮らししたら絶対に騙されるに決まってる』
って二歳年下の弟さんに言われたそうだ。
アパートか? マンションか? 一戸建てか?
一人暮らしか? ルームシェアか?
ずっとそのことばかり考えていたようだ。
だから私思わず言ってしまったらしいのだ。
『一緒にルームシェアしない?』
って――


