バンッッッ



勢いよくドアが開いた音がすると



「「「「きゃーーーーーーー」」」」





女子の甲高い声が聞こえた。







「どけ、邪魔だ!!!」





たくさんの男子をかき分けて来てくれたのは。






「翔太……くん………」






あたしは翔太くんに抱きつこうとした。







でも





グイッ






あたしは手首を掴んでいる男の胸に収まった。






え……だれ……





「おい、由奈を渡せ」





翔太くんの声は今までに聞いたことないぐらい低かった。





「は?長峰でも由奈様は渡さないから」





あたしは逃げようとしても男の力が強くて逃げれない。





「やめ…て……ゲホッ……ゲホッゲホッ」




震えが止まらない…胸が苦しい…。







「こいつは俺のだ。勝手に触るんじゃねぇ」




一瞬体が浮いたと思ったら翔太くんにお姫さま抱っこされてた。







「「「「「きゃーーーーーーー」」」」」





女子の甲高い声を聞いてあたしたちは教室を出て保健室に向かった。