やだ…来ないで…
体が震えてきた…。
「ねぇ」
手首を捕まれた。
やめて!
抵抗しようとしたら
「きゃあっ」
あたしは椅子から落ちた。
「大丈夫かい?」
あたしが椅子から落ちても男の子はあたしの手首を離さない。
「ちょっと!由奈の手離しなさいよ!」
七海があたしの手首を掴んでいる男の子の叩いた。
「君には関係ないだろう?」
「痛いっ」
七海は叩き返された。
「ゃだ………しょ…た……くん………たすけてぇ………」
もうあたしは涙目だった。
あたしの横で男たちを追い出していた七海が走ってクラスを出ていった。
え…七海?
どうして…?
「さあ邪魔者が消えた。行こうか」
あたしを強引に立たせようとした。
でも、あたしは怖すぎて腰を抜かしていたからうまく立ち上がれない。


