(由奈、今わかんなくてもすぐわかるよ。絶対由奈は長峰くんのこと好き。あ、お風呂入らないと!また明日ね!ゆっくり休みなさいよー)
「あ、うん!七海ありがとう!」
プチ
はぁー
あたしが翔太くんのこと好き?
ないない。
ただ…落ち着くだけだよ。
あたしは喉が渇いたのでリビングに向かった。
誰かリビングで話してる?
がちゃ…
「由奈!起きたのね!」
お母さんがあたしのほうに走ってきた。
「う、うん大丈夫だよ」
頑張って笑顔を作った。
今は素で笑える気がしない。
「よかったぁ…ヤンキーは絶対捕まえるから安心してね!!!!!」
あれ?
「お母さんなんであたしがヤンキーに襲われたこと知ってるの…?」
あたし帰ってからお母さんに会ってないよね。
「翔太くんに教えてもらったのよ!」
お母さんはリビングのソファーを指差す。
そこには帰ったと思っていた翔太くんが座っていた。
「大丈夫だから。安心して」
翔太くんは笑ってくれた。
自分からお母さんに言うのは無理だと思ってたから翔太くんが言ってくれて安心した。
「ありがとう」
「あ、由奈!お風呂入りなさい。変なヤンキーに触れて気持ち悪いでしょ?」
お母さんはあたしにタオルを渡した。
いつもまに…
「うん、入ってくるね」
あたしはお風呂に入った。


