「ってわけでお願い!教えて!」
「え?ああ、俺でいいなら、いいよ。」
「…え、本当にいいんですかっ!!!?」
昼休み、事情を少しだけ話して一ノ瀬くんに頼むとあっさり承諾してくれた。
一発OKなんてそんなの久しぶりすぎて思わず聞き返したよね。
優しく微笑んで『俺でいいなら』ってそんなことありますか?
そんなこと言う人あたしの周りにいないからもう逆にびっくりだよね!
「一ノ瀬くんがいいんです!」
「え?ふは、ありがとう。でも俺あんまり教えたことないから下手かもよ?」
「いやもうぜんっぜん平気です!お願いします!ぜひ!!」
安心してください、あたしの理解力に勝てるものはいません。
あたしの理解力がないがために一ノ瀬くんが自分のせいって落ち込まなきゃいいけど…!
「もうテストの範囲出てるし、今日からやる?」
「そんな急にいいの!?」
「もちろん、部活もテスト週間だから休みだし。」
天使デスカ。
もう後ろから光が見える気がする!
眩しいぞ☆


