「そっか、一ノ瀬くんかぁ…、頼んでみよ。」
「あら、なんかあっさり。いいの?」
ほ、本人が提案してきたくせに「いいの?」って何!「いいの?」って!
「…今回は教えてもらえるほど有難いことはないんです…。」
前回のテストやばかったしね…、今回もやばいとかありえないからね…。
一ノ瀬くんなら優しいし、頼んでみるだけ頼んでみる!
あたしがそう言うと紫乃は、ああって言って納得した。
いや、納得されるのも虚しいけどね!?
「…まあ、いいんじゃない?誰かさんもやっと焦るでしょ。」
んふふ、最後の意味深な言葉はもうスルーしましょうね。
考えてもわかんないから!あは!


