「相変わらずね、恭平くん。」




「ああ、如月か。」




「鈍感には苦労させられるわよ、頑張りな。」





「チッ、ずっと前から知ってるっつーの。」






紫乃と恭平が何か喋ってるけどなんかイマイチ理解できない。




“舌打ちしないでくれる?”なんていう紫乃に助けを求める目をしたけどサッてかわされました。




わざとだ!わざとだ!気づいたけど見てないフリした!!







「紫乃ちゃんひどい!それになんの話!?鈍感って誰!?あたしも話にまぜてよーっ!!」




「はあ…。黙って舞香。これ以上言うと誰かさんのメンタルがやられるから。」








あからさまにため息をつくと、授業だからって言って紫乃は前を向く。




ちょ、待っ、…え!?なに!?メンタルがやられるってなに!?








「誰…の、ってえ、なんで隣で恭平がうなだれてんの。」








いつの間にか机に突っ伏してる恭平。





え、メンタルやられるって、ああ、恭平がってこと?




……ふーん。





恭平ならいいや☆








「お前今恭平ならいいやとか思ったよな絶対思ったよな言い訳させねえかんな」




「そ、そ、ソンナワケナイデスヨ。」





「嘘だろ、全部声に出てんだよバカ。」







……………あ。




やってしまった☆





「はーい、授業始めるよー。」





その時ちょうどタイミング良く入ってきた西野先生。





グッドタイミング!!





いや、もう本当隣のどす黒いオーラには見て見ぬ振りをしました、はい。