「あ、ほんと?ありがとう。んー、他にやってもらうことないしな、小篠さんとカウンター手伝ってもらっててもいい?」



「はい。もちろんです。」




「うん、私ちょっと職員室行ってくるから2人ともよろしくね!」





一ノ瀬くんが了承したと共にそう言ってカウンターのエリアから出る先生。





え、ちょ、待っ…、2人で、とか聞いてないんですけど!?!?





まあ、先生に限って仕組んだって可能性は…ない、と思う。







いや、ないと信じたい。





「ふはっ、俺カウンターとか久々。」




「そ、そうなんだ…?」






爽やかに笑う一ノ瀬くんにギギギと音が聞こえそうなくらいぎこちない笑みを見せる。






…だって、この気まずさを分かってくれてると思うから!!






いや、別に何回も言ってるけど一ノ瀬くんが嫌いなわけじゃないよ?!いい子だよ?






かっこいいし優しいし、そりゃ完璧だよ?





でも、なんかこうやって、近くにいるとね、あの、ね、ほら、ね。






あたしとは次元が違うといいますか、緊張するんです、はい。







まあよって何が言いたいかと言うと、







緊張してめちゃくちゃ気まずい!!!!!!!!!!







だけどそれを感じてるのはあたしだけ☆




この1人でパニクってる感おかしいじゃん?もうどんだけだよって「…小篠さん?小篠さん?返却の人来てるよ。」





「はっ、あ、ごめん!!えっと返却ですね!!少々お待ちを!」





余りにもボーッとしすぎて周りが全然見えてなかった!





素早くバーコードを読み取ってカードを返す。






なんだろ、隣でイケメンがめっちゃ肩震わせて笑ってる気がする。





…………気のせいだね!☆






そうしとこう。うん。