なにこの疎外感…。
なんであたしの周りには頭のいい人ばっか集まるんだろ…。
紫乃も見た目通り頭いいしさ?
あー、もうずるいよ…。
カウンターで本を貸し出しながら少しため息をつく。
「舞香ちゃんどうしたの?」
「いやー、そろそろテストだなーって思いまして。」
「あー、そういえばそっか。」
司書の先生が微笑みながら納得する言葉にウンウンと頷く。
もう5月に入って、少ししたし、テスト範囲もそろそろ発表される。
「高校一発目のテスト〜…」
どうしよう、不安しかない。
あたしはさ?みんなと違ってさ?
どうせ馬鹿だし。馬鹿だし。
恭平とはさ、どうせ中学みたいに雲泥の差?っていうの?
どうせ出来るだろうし。
もう、ほらね、どうせがね、こんなについたもんね!!


